眼はカメラと同じ仕組みをしています。
瞳の部分から光が入り、その後ろにあるレンズ(水晶体)を使って焦点を合わせます。そして眼の奥にあるフィルム(網膜)にピントが合うと物がハッキリ見えたと感じます。
同じようにみえる症状でも原因はさまざまで、注意深い診察と診断・原因に則した治療が必要になります。
また全身疾患や脳の障害等が眼科の診察から発見されることも珍しくありません。
眼球は2.5cm弱の小さな感覚器ですが、実に多くの身体の情報を教えてくれます。

眼のレンズにあたるところ(水晶体)が濁ってくる現象です。
年齢と共に全ての方に起こる変化ですが、個人差があります。ただし糖尿病や強度近視、アトピー性皮膚炎、膠原病等の病気に続発することもありますので注意が必要です。
症状は、軽いうちは、明るい場所が以前よりもまぶしく感じたり、逆光で物が暗く見えにくくなったり、夜間に照明の光が散って見えたりします。進行すると視力自体が低下します。
一度濁った水晶体は元には戻りませんので、濁りが強い場合には濁りを取り除く手術をおこないます。
手術は当院では、日帰り・局所麻酔で行っています。水晶体には神経がありませんので、局所麻酔でも痛みはありません。手術は術式が確立しているため、アメリカの大病院で行っても、町の診療所で行っても同じです。
濁りが軽い場合には手術をせずに、予防の点眼薬をつけて様子をみることがあります。点眼薬には、活性酸素やタンパク質の変性を抑える薬等が使われます。
当院では毎週火曜日の午後に日帰りで白内障手術をおこなっております。気軽に御相談ください。
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●飛蚊症、網膜裂孔・網膜剥離
(ひぶんしょう・もうまくれっこう・はくり) |
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明るいところで白い壁や青空をぼんやり見ていると目の前に何か飛んでいるように感じたことはないでしょうか?これが飛蚊症です。多くは硝子体の『にごり』によるものです。
この『にごり』が生じる原因には様々なものがあります。生理的なもの、加齢によるもの、中には病的なもの(網膜剥離、ぶどう膜炎、眼底出血等)もあります。
病気によるものに対しては、その疾患に応じた治療が必要になります。また、病気によるものの場合は症状に変化のある場合が多いですから、速やかに診察を受けてください。早期治療が大切なのです。
(裂孔原性)網膜剥離はボクサーや飛び込みの選手がかかりやすいのはよく知られていますが、もちろん一般の方がなることもあります。アトピー性皮膚炎等に続いて発症することもあります。人口1万人に対して0.6人〜1人が発症するといわれていますので、川口・蕨の両市では35〜55人程度という計算になります。
進行の程度や発生部位、原因等で治療法は大きく変わります。初期のものに対してレーザー照射で予防することもあります。
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緑内障というと、失明してしまう恐い病気と考える方も多いと思います。
しかし、最近では、非常に多い病気であり初期からキチンと管理すればそれほど恐れることはないと考えられるようになってきました。
40才以上の日本人の約20人に1人は緑内障の傾向があるという報告もあり、2005年の統計では糖尿病性網膜症を抜いて後天的な失明原因の第1位になりました。
ボールや風船のように、眼はその内圧によって球形を維持しています。
眼の内圧のことを『眼圧』といいます。その『眼圧』により眼の奥の神経が圧迫され、弱ってくる病気が緑内障です。
神経が弱ってくると、視野(見える範囲)が狭くなってきてしまいます。ただし、自分では末期になるまでそのことに気づかないことがほとんどです。
ですから緑内障と診断されたら、定期的な検査・管理が大切になってきます。
治療は、視野の変化を注意深く見守りながら、必要に応じて投薬を開始します。末期にはレーザー治療や手術が必要になることもありますが、初期に発見・管理されれば手術にまでは至らない事がほとんどです。
また、レーザーのみで治療・予防できる種類の緑内障もあります。これは、かつて皇后妃が受けられ話題になったことがあります。ご存知の方も多いと思います。
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涙は、一言でいうと眼を守るバリアの働きをしています。
種々の原因でこの涙液のバリアが破綻しやすくなってしまった状態がドライアイです。
全身的な病気に関連して起こることもあります。
ドライアイの患者は日本に800万人以上いるといわれていますが、原因に応じた治療が大切です。
ドライアイの症状は、乾燥感だけではありません。疲れ目や不快感・熱感の原因になったり、逆に涙が出やすくなったり、また暗いところで物が見えにくくなることもあります。
治療としては、人工涙液や涙の安定性を保つ目薬を対症的に用いたり、場合によっては軟膏を使うこともあります。
原因疾患によっては飲み薬や、プラグとよばれる機器を使用することもあります。
プラグ挿入は外来で短時間でおこなうことができます。詳しくは当院へお気軽にお問合せください。
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ある種の物質に対して過敏反応を起こしやすいことをアレルギーといいます。
反応を起こす部位は様々ですが、花粉症では目・鼻・喉に症状を起こしやすい傾向があります。
花粉症というと春先のスギ花粉をイメージする方が多いと思いますが、ヒノキやイネ科の植物等でも花粉症を起こすことがあります。
また、家庭のホコリやダニがアレルギー性結膜炎の原因となることもあります。原因物質は血液検査等である程度特定することができます。
治療としてはゴーグルやマスクで原因物質の被曝を防ぐ、手でこするなどの刺激を避ける、抗アレルギー薬の目薬および必要に応じて飲み薬等を使います。
症状の強い場合にはステロイド薬も併用します。ステロイドは恐いという方もいらっしゃいますが、キチンと管理して使えば目薬ではまったく心配ありません。
アトピー性皮膚炎は現在非常に話題となっている疾患のひとつです。
米国では人口の約3%がこの疾患と診断されていますが、実は眼とも関連の深い疾患です。
アトピー性皮膚炎には3大眼合併症といわれるものがあります。
白内障・円錐角膜・網膜剥離がそれです。
その他にまぶたの肥厚やステロイド薬による緑内障、ヘルペスというウィルス等の感染性疾患、また非常に強い角結膜炎やドライアイ、角膜障害(黒目のキズ)等を起こすことがあります。
皮膚科と眼科の連携が大切となってきます。
まぶたにある油脂の分泌腺が無菌性に炎症を起こし、『しこり』ができてしまうもので、ものもらい(麦粒腫)の親戚にあたる疾患です。
特徴は、ものもらい程の強い炎症は起こらないのですが、治るまでに時間がかかるケースが多いことです。
治療としては薬を使う方法と、手術して『しこり』を取りのぞく方法があります。手術は外来で短時間でおこなうことが可能です。
40歳以上で、急速に拡大する場合は、ごく稀ですが悪性のこともあります(脂腺癌)。この場合、摘出したものに対して病理検査(顕微鏡で組織の診断をおこなう検査)をおこなうこともあります。
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主に紫外線の影響で白目の部分のタンパク質が変性・炎症を起こして、黒目の方に侵入してくる病気です。
大きくなると黒目の中心部にかかってきて、乱視等をきたして視力が低下しますので、その前に必要に応じて手術します。
小さいうちは投薬で様子をみます。手術は日帰りでできます。
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白目の表面には薄い丈夫な膜がはっています。その膜を結膜といいます。
結膜が炎症を起こした状態が結膜炎です。
炎症の原因としてはいろいろ挙げられますが、そのうちの一つにウィルスによるものがあります。
はやり目はそのなかのひとつです。ウィルス性結膜炎は一般に感染力が非常に強い場合が多く、他人にうつす可能性があるので注意が必要です。
症状は充血、ゴロゴロする感じ、まぶしい感じ、めやに、症状の強い時にはリンパ節が腫れたり、発熱することもあります。
治療法ですが、残念ながら現在この類のウィルスを直接殺す薬はありません。抗生物質で二次感染を防ぎつつ、消炎剤で様子をみます。
症状がおさまるまで2週間程度はみてください。
但し、その後もしばらくまぶしさが残る場合もあります。
現在、全国に約740万人(予備軍を含めると約1620万人)の糖尿病患者がいると言われ、その数は増加傾向にあります。
糖尿病は眼にさまざまな合併症を引き起こします。網膜症をはじめ、易感染性、角膜上皮障害、虹彩毛様体炎、眼球運動障害、白内障など、枚挙に暇がありません。
まず、糖尿病について簡単に説明します。
炭水化物(糖質)・タンパク質・脂質を3大栄養素といいますが、この中でエネルギー源として特に大切なのが糖質です。糖尿病では、身体の細胞がこの糖質を利用しにくくなることにより、細胞の活力が失われ血管がもろくなり、様々な合併症が起こるのです。
そして網膜症もそのうちのひとつです。
糖尿病性網膜症は一言で言うと、眼の奥にあるフイルム(網膜)の循環が悪くなり、視機能障害を生じる病気です。
進行すると難治性の緑内障や網膜剥離を起こして失明することもあります。また、網膜の中心部(黄斑)が腫れて著しく視力が低下することもあります。
事実、長い間、糖尿病は日本人の後天性疾患による失明原因の第一位でした(2005年に緑内障に抜かれて第2位になりました)。
更に恐いのは末期まで自分では気付きにくいことです。症状が出る頃には手遅れというケースも決して稀ではありません。定期的な眼の検診をお勧めします。
治療としては局所的には網膜の循環障害部へのレーザー凝固等をおこなうことがあります。しかし、網膜症はあくまで全身疾患の部分症ですので、糖尿病の全身管理が前提となります。
内科と眼科の連携が大切な病気であるといえます。
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● 高血圧、網膜静脈閉塞症
(もうまくじょうみゃくへいそくしょう) |
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高血圧やそれに伴う動脈硬化により、眼底に出血等の症状がみられることがあります。
糖尿病性網膜症同様、放っておくと難治性緑内障・網膜剥離・黄斑浮腫等を生じることがあります。
これらの予防のためにレーザー照射をおこなう場合があります。
ちなみに網膜は実際に血管を直視できる唯一の場所であり、また発生学的には脳から直接分化しており、脳の血管の動脈硬化(進行すると脳梗塞等の原因にもなり得ます)の推測にも役立ちます。
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まつ毛が眼球側を向いてしまい、時に眼を傷つけてしまうものです。
原因は様々ですが大きく分けると、小児にみられるものと加齢性のもの、瘢痕(キズや炎症の痕)性のものがあります。
乳児では4人に1人はその傾向があるといわれ、軽いものでは症状に応じた投薬をおこないながら経過観察をします。成長にしたがい顔が引き締まってくると改善するケースが多いからです。
しかし、程度の強いものや改善傾向のみられないものに対しては手術をおこなう場合があります。
手術は皮膚側に切開は加えず、裏側から糸を通す方法がよくおこなわれます。
老人性のものは目の周囲の筋肉(眼輪筋)の力が弱っていることが原因のことが多く、その場合この筋肉を縫い縮める方法をとります。
ただし、この他の原因や手術法をとることもあります。
瘢痕性のものは皮膚面から皮膚やその他の組織を一部取り除き、縫い縮める方法をとります。
軽度の場合はまつげを抜いてしのぐ場合もあります。
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これも原因は様々です。
涙の出口(鼻涙管)の閉塞によるものもありますし、ドライアイが原因で逆に流涙症を起こすこともあります。一般にエアコンの近くや、関東地方では空気の乾燥する冬季に風が当たったとき等に症状が出やすいようです。
前者の『鼻涙管閉塞』には新生児におこるものと、加齢性のものがあります。
新生児のものに対しては、まずは目薬等で様子を見ます。半年ほどしても改善がみられない場合には細い針金を通す場合もあります。
加齢性のものに対して手術をおこなう場合があります。いくつかの術式がありますが、シリコンのチューブを留置する方法がよくおこなわれます。
また、白目の表面の膜(結膜)の『たるみ』が涙の出口をふさいでいる場合もあり、『たるみ』を形成する手術を行うこともあります。
ドライアイ等その他のものに対しては、その原因に応じた治療法をとります。
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カメラはレンズを前後に動かすことによってピントの調節をしますが、眼ではレンズ(水晶体)の厚みを変化させることによってピントの調節をおこないます。
この能力のことを調節力といいます。
調節力は残念ながら加齢と共に衰えてきます。
一般に40代では10代の約3分の1、50代ではその更に約半分になってしまいます。つまりピントを合わせられる幅が狭くなってくる訳です。
それをおぎなうために、自分のよく使う距離に合わせた眼鏡が必要となってきます。
これを老眼鏡といいますが、調節力の低下は年々進むため、3〜5年に1回、患者さんの必要に応じて新しい度数に交換します。
眼の仕組みがカメラと同じなのは前にも述べましたが、遠くの対象物(月や星、雲など)を見たときにフィルム(網膜)に無理なくキチンとピントが合っている状態を正視といいます。
これに対して網膜の前方にピントがずれてしまう状態が近視です。
ピントが前方にずれる機序には以下の2つの原因が考えられています。
1つ目の原因。幼少時からの人工照明に曝される時間や、成長ホルモン等の影響で眼球の前後径が伸びてしまうことが知られています。この結果、網膜が後ろにさがるため、相対的にピントが前方にずれてしまうというもの(軸性近視)。
2つ目の原因。調節を司る筋肉を使いすぎてレンズ(水晶体)が厚くなってしまい、その結果、屈折力が強くなりピントが前方にずれるというもの(調節痙攣、昔は仮性近視ともいいました)。
前者は凹レンズの眼鏡やコンタクトレンズでピントを後ろにずらして矯正します。20才以上では手術という選択肢もあります(当院では近視の手術はおこなっておりませんが、相談は受け付けております)。
後者は調節をつかさどる筋肉(毛様体筋)をやわらげる点眼薬やトレーニングで多少の改善をみることがありますが、実際には稀だといわれています。
ただし重要なのは、いずれの原因によるものであっても、近視の比較は視力ではなく近視の強さでおこなうべきものであるということです。
(たとえば同じ強さの近視の方でも、個々の図形の把握力や視力表を当てる練習で見かけ上の視力は異なってしまうからです。そして視力回復センターのカラクリはここにあるのです。)
どちらのタイプの近視かどうかは、点眼薬で簡単に判定できます。大多数の効果のない例に対して無駄なトレーニングをするのは時間の浪費です。
近視に対していろいろな民間療法がありますが、中には危険なものもあります。
氾濫する情報に振り回されないために、眼科専門医から適切なアドバイスを受けることをお勧めします。
職場のパソコン普及率の増大に伴い、眼精疲労は一種の現代病とも考えられます。
ドライアイや老視、外斜位、白内障、緑内障等が原因のこともあり、正確な診断・原因に則した治療が必要となります。
目を閉じる筋肉(眼輪筋)が、不随意に痙攣を起こす現象です。
疲れに伴うものから、てんかんの一種まで原因は様々です。
治療には飲み薬や注射でおさまるものから脳外科的な手術の必要なものまでありますので、まずは正確に診断することが大切になってきます。
眼の奥にあるフイルム(網膜)のうち、特に日常よく使う、最も大切な中心部のことを黄斑といいます。
ここは視細胞が密集しており、色も主にこの部位で捉えます。視力測定の時も読書の時も主にこの部位を使って見ているわけです。
ですから黄斑が病気になると視力は一気に低下します。
しかも黄斑は解剖学的に特殊な構造をしているためにこの部に発生する疾患は実に多彩です。
中には早期治療が大切なものもあります。
症状としては中心部が見えにくい、物がゆがんで見える、左右の見え方が異なる等があります。
特に大切な部位ですので、症状があれば自己判断はせず、早めに眼科専門医にご相談下さい。
眼にも癌はできます。
眼瞼(まぶた)、結膜(白目の表面)、眼窩(眼の裏側)、網脈絡膜(眼の奥)、鼻涙管(涙の出口の管)等いろいろな部位に発生します。
小児で有名なのは網膜芽細胞腫です。瞳の奥が白っぽく見えたら要注意です。
脈絡膜には非常に悪性度の高い悪性黒色腫が有名です。
しかし眼原発のものは身体他部原発のものに比して悪性度は低いとは言われています。
脈絡膜は血流が多いため、転移癌も比較的多くみられます。特に胸部(乳癌や肺癌)からの転移が多いといわれています。
脈絡膜に関しては、良性腫瘍でも黄斑(物を見る中心部)付近に発症すると視力が低下することがあります。脈絡膜に発症する良性腫瘍として、脈絡膜血管腫や脈絡膜骨腫等があります。
白目の部分に見られるものとして扁平上皮癌、またもう少し奥の眼窩といわれる部位には悪性リンパ腫ができ得ます。これは放射線によく反応します。
まぶたには、腺癌や(悪性度は低いのですが)基底細胞腫ができます。腺癌はものもらいや霰粒腫と区別が難しいことがあります。まぶたにできるものとしては、非常に珍しいメルケル細胞癌も経験したことがあります。これは真紅の目立つ癌です。
また、転移もしないのに眼以外の癌の影響でまぶたが下がってきたり、眼球の中に強い炎症が起きることもあります。
脳腫瘍の影響で視野が狭くなってくることもあります。
最近では多種多様のコンタクトレンズが作られていますが、医学的に評価できるものから単なる販売店側の戦略商品までさまざまです。
用途や症状に応じたものを選択することが肝要です。
患者さんの話や使用目的をよく聞き、複数のメーカーの特徴を公平に説明してくれる眼科を選んでください。
また最近ではインターネットで外国製品が安く売られているケースも多いですが、同じ名称でも組成の異なるレンズや日本では認可を受けていないレンズも多数あるので注意が必要です。
性病も種々のものが眼へ感染します。
特に近年、クラミジアは若年層を中心に感染者が急増しており問題となっていますので、今回はこれに関してのみ記載します。
クラミジアには3つの種類がありますが、STDとして知られるのはそのうちの一つです。
他のものはペットから感染するとして少し前に話題になったオウム病や、肺炎を起こすものですが今回は割愛します。
STDを起こす種類はトラコマティスというタイプのものです。
これは尿道炎や子宮頸管炎・咽頭炎・現在は稀ですがそけいリンパ肉芽腫を起こします。眼に感染するとめやにのひどい強い結膜炎を起こします。
昔、国民病といわれたトラコーマ(トラホーム)はこのタイプの亜型が原因でした。性器から眼へは感染しますがその逆はないといわれています。
治療は、ある種の抗生物質は効きませんので、クラミジアに適応した薬剤を眼軟膏や内服で使用します。
治癒には多少時間を要しますが根気よく治療することが完治につながります。
近視の項目で述べたように、近視の原因としては2つのものが考えられています。そのうち軸性近視が圧倒的に多いのですが、一部には調節をつかさどる小さな筋肉(毛様体筋)の使いすぎが関与していることもあります(仮性近視)。
その筋肉をやわらげようという本や器械、視力回復センター等の民間療法があります。
それではその効果はどうなのでしょうか?先に結論を言うと、効果は期待できません。
そもそも近視の比較は視力ではなく近視の強さでおこなうべきです。言い換えれば、「眼前どのくらいの距離にピントがあっている眼か?」ということが重要なのです(これを屈折値といいます)。たとえば同じ強さの近視の方でも、個々の図形の把握力や視力表を当てる練習で見かけ上の視力は異なってしまうからです。そして視力回復センターのカラクリはここにあるのです。つまり視力回復センターでは「視力表を当てるための訓練」が主な目的のわけです。
その証拠に、視力回復センターでは基本的には屈折値を測定しません。大多数の例では近視を軽減する効果はないからです。
また、小児の視力不良の原因は近視だけとは限りません。眼の病気等が原因のこともありますので、視力が出にくいからといって診断もなしに安易に民間療法に頼るのは非常に危険です。
一例を挙げれば、遠視も強すぎると視力は出にくいのですが、そのような例に対していくらトレーニングをしても全く無意味です。
それどころかキチン合った眼鏡を使用しないと、逆に一生涯視力の出にくい眼(弱視)になってしまうことがあります。
これは川口市内で実際にあった不幸な例なのです。
仮性近視かどうかは点眼薬で簡単に判定できます。そして、もしそのタイプの近視であると判定されたら一日一回の点眼のみで簡単に治療できます。
大多数の効果のない例に対して長期間、無駄なトレーニングをするのは時間の浪費です。
視力の低下を感じたら、先ず眼科専門医にご相談ください。
紙に小さな孔を開け、そこを通して物を見ると、近視の人でも遠くがハッキリ見えます。これはピンホールカメラと同じ原理で、光が小さな孔を通過することで焦点深度が深くなり、ピントが合いやすくなるのです。
近視の子供が無意識に目を細めるのも同じ理由です。
最近アイマスクに孔を開けた製品が売られていますが、これも同様です。
ただし、一日に何時間これを装用すると裸眼視力があがる(近視が治る)というような効果はありません。
ブルーベリー・うなぎにはそれぞれアントシアニン、ビタミンAという物質が多く含まれています。
これらの物質により、眼の奥のフィルムにあたる視細胞の感度が一時的に良くなることがわかっています。
ですからこれらの食品を摂取した日は少しだけ良く見えるかもしれません。
ただしこれは一時的な現象で、その物質が体内からなくなればすぐに元の状態にも戻ってしまいます。
川口市は鋳造で有名な街です。
鋳物をサンダー加工する際に鉄粉(切り粉)が黒目に飛入することがあります。
放っておくと感染など重篤な合併症を起こす可能性がありますので、早めに摘出します。
これは傷が浅ければ外来で点眼麻酔を用いて短時間で処置できますが、稀に穿孔していれば手術が必要な場合もあります。
摘出後もしばらくは傷が残りますので、2、3日はゴロゴロしますが、目薬をキチンとつけていれば徐々に改善してきます。患部には小さな痕が残ることもあります。
なお、仕事中の受傷であれば労災保険の適応になり得ますので事業主にご相談下さい。
近くの高校に学校検診に行くと、まぶたの際ギリギリまで化粧をしている生徒をよく見かけます。
中にはファンデーションやマスカラの粉が涙に浮いている生徒もいますが、これは結膜炎の原因になる場合がありますので気を付けてください。
特にコンタクトレンズ装用者ではレンズの汚れや霧視感、装用感の悪化、アレルギーの原因になり得、ひどいときには目を傷つけてしまう場合もあります。
またコンタクトレンズと化粧を併用する場合、コンタクトは先に化粧は後にしたほうがよいでしょう。逆ですとコンタクトや眼に化粧がついてしまう場合があります。
アイプチで目が閉じにくくなってしまい、まばたきがキチンとできなくなってしまっているケース(瞬目不全)も見かけます。
まばたきがキチンとできないと、黒目の一部が傷ついてしまうことがありますのでご注意ください。
最近のマスカラの進歩で長い繊維が含まれるものが増えているようです。この繊維で角膜(黒目)に傷が付く例も増えています。 化粧をかえた後に何かトラブルがあれば、先ず一旦中止して医療機関で調べてもらうことをお勧めします。
※ここに示した記述はあくまで参考程度に留めてください。
診察や診断なしでの自己判断は大変危険です。
実際に診療した眼科専門医の判断に従ってください。
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